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第40回日本民具学会大会のお知らせ
第40回日本民具学会大会を下記の通り開催致しますので、ご参加くださいますようご案内致します。
1. 趣 旨
近年,世代交替や生活の変化による民具の消滅あるいは市町村合併などに伴う自治体所蔵の資料の廃棄など民具を巡る状況は良いとは言えません。さらに,震災時に被災民具はどのように扱われたか,どれだけの民具を救済することができたのかを考えると,言葉を失う状況も数多くありました。今回の茨城大会は「あれからもう少しで5年―震災と民具―」を全体テーマとします。東日本大震災から5年目を迎えようとしている今日,改めて「震災と民具」をテーマとし,経験を共有し,討論することは大きな意義があると考えます。
民具は,地域の歴史や文化を物語る貴重な語り部になります。本学会は,専門的な研究会であるとともに一般の方に対しても開かれたものです。今回の茨城大会を,民具のもつ意義を広く学ぶ場にできれば幸いです。
2. 主 催
日本民具学会
3. 共 催
茨城県立歴史館
4. 後 援
東日本民俗担当学芸員研究会
5. 開 催 日
平成27年12月12日(土)~13日(日)
6. 会 場
茨城県立歴史館 講堂,第1講座室
会場へのアクセス
〒310-0034 茨城県水戸市緑町2-1-15 電話029-225-4425(代表)
7. 日 程
◆ 第1日目 12月12日(土)
10:00~11:00
理 事 会 (第1講座室)
11:00~
評議員会 ( 同上 )
12:00~
大会受付 (講堂) ※書籍頒布コーナーあり
12:45~13:00
開会行事 実行委員長 古家信平
13:00~15:45
公開シンポジウム「あれからもう少しで5年―災害と民具再考―」(講堂)
(1)シンポジウムの趣旨
榎 陽介(会員)
(2)パネル報告
① 「被災地での活動を通して見た民具の力
―長野県栄村と陸前高田市の民具の保存・整理活用と現状―」
石野 律子 (会員・神奈川大学日本常民文化研究所 客員研究員)
② 「有形の民俗文化が生活から切り離されたとき
―福島県相双地方にいて考えること―」
岩崎 真幸 (会員・みちのく民俗文化研究所代表)
③ 「4年前 現場で経験したこと」
大津 忠男 (茨城県立歴史館)
(3)ディスカッション
コーディネーター 榎 陽介
15:45~16:45
研究奨励賞授与式・会員総会(講堂)
18:30~20:30
水戸太神楽公演・懇親会 (水戸駅北口前 水戸三の丸ホテル)
◆ 第2日目 12月13日(日)
09:00~
受付(講堂) ※書籍頒布コーナーあり
【自由発表】
講堂
研究発表Ⅰ
① 9:30~10:00
印南敏秀 (奈良)
表札盗みの迷信
②10:00~10:30
樫村賢二 (鳥取)
因州オウレン採取加工用具について
③10:30~11:00
久保禎子 (岐阜)
木曽川の大船
④11:00~11:30
落合里麻 (秋田)
駕籠の作りと材料についての調査報告
⑤11:30~12:00
小島摩文 (鹿児島)
「民具」の初出について
12:00~14:30 昼 食 & 茨城県立歴史館展示及び旧水海道小学校見学
※13:00~13:45 テーマ展「まつり―茨城の秋祭・冬祭―」の展示解説
常設展及び旧水海道小学校の見学は自由見学
研究発表Ⅱ
⑥14:30~15:00
内山大介 (福島)
産育祈願の吊るし飾り
―福島県会津地方のカサボコとヒシ―
⑦15:00~15:30
山崎祐子 (東京)
コンニャク栽培の民俗
⑧15:30~16:00
萩谷良太 (茨城)
大猿退治の物語と流鏑馬祭の的木
―コウカノキの利用をめぐって―
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